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赤子の手を捻る

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

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慣用句

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赤子あかごひね(ねじとも)

  1. 非常弱々しい赤ん坊の手は簡単にひねってしまえることのように、造作ない、簡単なことの例え
    • はるばるわが金の国から、織物、陶器などを持って来て、この蒙古の 黒貂、羊皮、砂金などと交易するのは、まるで赤子の手を捻るような掴み取りだ。(林不忘 『若き日の成吉思汗 ――市川猿之助氏のために――』)
    • 強敵をえらぶ習ひの武士、しかも物のあはれを知るの武士、いづくんぞ赤子の腕をねぢる忍びんや。(大町桂月『國府臺』)〔1922年〕
    • 相手の木村八段にまるで赤子の手をねじるようにあっけなく攻め倒されてしまったのである。 (織田作之助『勝負師』)〔1943年〕