道ならぬ

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日本語[編集]

発音[編集]

  • (東京式) ちなら [mìchínáráꜜnù] (中高型 – [4])
  • IPA(?): [mʲit͡ɕina̠ɾa̠nɯ̟ᵝ]

連体詞[編集]

道ならぬならぬ

  1. 道徳(wp)道理外れている。不道徳な。不義の。
    • あの人殺しという道ならぬ犯したのだ。
    • 恋愛について用いることが多く、特に「道ならぬ」は成句に近い用い方をする。
      道ならぬ恋をしたのです。いやか、道でないかは私はでもわからぬのです。私は人妻と恋をしました。(倉田百三出家とその弟子』)
      A「確かにキャピュレット家とモンタギュー家(wp)にとって道理に外れた不祥事だったのでしょうが、だからといってロミオとジュリエット悲恋を『道ならぬ恋』というのは、違うのではありませんか。反目し合う両家意向背くことと人の道に背くことは別儀です。人の道に悖るがんじがらめになった両家にあって、人としてまともだったのはロミオ達のほうでしょう」 B「そういうことではありません。道理というのは、人が考え出す、正しくはこうあるべきという筋道です。人としての道理とは別に、その時代における道理や両家の人間としての道理だってあるのです。ロミオ達はそれらの“筋道”を外れて恋に走りました。それだって『道ならぬ恋』ですから」 C「何にしても、光源氏藤壺道ならぬ不倫などと並べて挙げるのなら、注釈を入れたほうがいいと思います」

翻訳[編集]