際する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

この単語の漢字
さい
第五学年
音読み

動詞[編集]

する (さいする)

  1. (自動詞) ある出来事に遭遇する。出会う。ある出来事や状態を経験する。
    • 1933年、寺田寅彦「火事教育」[1]
      しかしこのような訓練が実際上現在のこの東京市民にいかに困難であろうかという事は、試みにラッシュアワーの電車の乗降に際する現象を注意して見ていても直ちに理解されるであろう。
    • 2005年、小泉純一郎「天災を忘れずに」[2]
      大震災の時には、そして、昨年の地震の被害などに際しても、海外の方々から暖かい支援をいただいたことを私たちは忘れることはできません。

活用[編集]

さい-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
さい

する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 さいしない 未然形 + ない
否定 さいせず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
さいされる 未然形 + れる
丁寧 さいします 連用形 + ます
過去・完了・状態 さいした 連用形 +
言い切り さいする 終止形のみ
名詞化 さいすること 連体形 + こと
仮定条件 さいすれば 仮定形 +
命令 さいせよ
さいしろ
命令形のみ

用法[編集]

現代では、「…に際して、…に際し」という連語で使われることがほとんどとなっている。

類義語[編集]

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  1. 青空文庫(2003年7月6日作成)(底本:「寺田寅彦随筆集 第四巻」小宮豊隆編、岩波文庫、岩波書店、1997年6月13日第65刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000042/files/2476_11318.html 2019年5月8日参照。
  2. 『小泉内閣メールマガジン 第172号』「天災を忘れずに」https://www.kantei.go.jp/jp/singi/yuseimineika/mm/050120mm-lion.html 2018年5月8日参照。