鞠躬如

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞・形容動詞[編集]

(きっきゅうじょタリ活用

  1. かしこまって身をかがめる様。
    • 私を案内してくれる役所の人がヘルメットをかぶって道を行くと、島民どもは鞠躬如として道を譲り、恭しく頭を下げる。(中島敦 『環礁 ――ミクロネシヤ巡島記抄――』)
  2. 卑屈に接する様。
    • そもそも初枝女史は、実に筆者の実姉にあたり、かつまた、筆者のフランス語の教師なのでありますから、筆者は、つねにその御識見にそむかざるよう、鞠躬如として、もっぱらお追従に之努めなければなりませぬ。(太宰治 『ろまん燈籠』)