韋編三絶

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日本語[編集]

成句[編集]

   (いへんさんぜつ 「編三絶」とも)

  1. 一冊の書籍繰り返し繰り返し読むこと。韋編三たび絶ゆ

由来[編集]

  • 孔子が、易経を愛読し、何度も何度も繰り返し読んだため、なめし革[1]のとじひもが何度も切れたという『史記孔子世家』中の故事に由来。
  • 【白文】「孔子晩而喜易 序彖繋象説卦文言 讀易韋編三絶 曰假我數年若是我于易則彬彬矣 」
    【訓読文】孔子、晩にして易を喜み、彖・繋・象・説卦・文言を序ぶ。易を読んで韋編三たび絶ゆ。曰く、「我に数年を仮せば、是の若く、我易より則ち彬彬たり。」
    【訳】孔子は晩年を好み、彖(たん)伝・繋辞(けいじ)伝・象(しょう)伝・説卦(せつか)伝・文言(ぶんげん)伝を叙述し、周易を読むことは、とじひもが何度も切れるほどであった。「私に数年もらえないものか、易を学び、もっと立派にしていられるのに」と言った。

中国語[編集]

成句[編集]

   wéibiānsānjué 簡体字:韦编三绝

  1. 学問に励むこと。

脚注[編集]

  1. 但し、なめし皮で竹簡又は木簡を綴じたものの出土例はないため、単に「よこいと)」の意であり、その素材は麻などであろうと、w:阿辻哲次は自著で解いている。