出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
馬 耳 東 風 (ばじとうふう)
- 人の意見や批評などに対して、それを気に留めずに聞き流すことのたとえ。
- それは、こういう金と慾の原始純粋な形態にだかれて、平然とアグラをかいて一人タケノコ生活をしている衣子だから、お体裁みたいな風流談義が馬耳東風なのであろうが、貞吉も時々小憎らしい奴だと思ったり、可愛いゝ奴めと思うこともあった。(坂口安吾 『淪落の青春』)
李白の詩『答王十二寒夜獨酌有懐』の以下の一節より
- 吟詩作賦北窓裏、萬言不直一杯水。世人聞此皆掉頭、有如東風射馬耳
馬 耳 東 風(mǎ’ěrdōngfēng 簡体字:马耳东风)
- (日本語に同じ)
- 青山自是絕世、無人誰與為容、說向市朝公子、何殊馬耳東風(蘇軾『和何長官六言』)
- 自然の美しさは素晴らしい、誰とともにこれを讃えよう。街中の若者に説いたところで、馬耳東風に異なりはしないのだが。