鶏鳴狗盗

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雞鳴狗盜 および 鸡鸣狗盗 も参照。

日本語[編集]

成句[編集]

   (けいめいくとう)

  1. (鶏の鳴き声の物真似や、コソ泥程度の才能のように)取るに足らない才能の者。
    • 不破の関守氏は、この新たに得た鶏鳴狗盗を引きつれて早朝に宿を出たが、どこをどううろついて来たか、午後になって立戻ると早々、また風呂へ飛び込んで、こんどは水入らずにこの男に流させもし、同浴もしながら、主従仲のいい問答をはじめました。(中里介山大菩薩峠 京の夢おう坂の夢の巻』)

由来[編集]

  • 史記・孟嘗君列伝』における、孟嘗君が秦で殺されそうになったとき、食客のうち、役に立たないと思われたものが活躍し脱出できた故事による。

【白文】

秦昭王(略)囚孟嘗君,謀欲殺之。孟嘗君使人抵昭王幸姬求解。幸姬曰「妾願得君狐白裘」。此時孟嘗君有一狐白裘,直千金,天下無雙,入秦獻之昭王,更無他裘。孟嘗君患之,遍問客,莫能對。最下坐有能為狗盜者,曰「臣能得狐白裘」。乃夜爲狗,以入秦宮臧中,取所獻狐白裘至,以獻秦王幸姬。幸姬為言昭王,昭王釋孟嘗君。孟嘗君得出,即馳去,更封傳,變名姓以出關。夜半至函谷關。秦昭王後悔出孟嘗君,求之已去,即使人馳傳逐之。孟嘗君至關,關法雞鳴而出客,孟嘗君恐追至,客之居下坐者有能為雞鳴,而雞齊鳴,遂發傳出。出如食頃,秦追果至關,已後孟嘗君出,乃還。始孟嘗君列此二人於賓客,賓客盡羞之,及孟嘗君有秦難,卒此二人拔之。自是之後,客皆服。

【内容】

ウィキペディア参照