gĩcũhĩ
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キクユ語
[編集]- IPA: /ɣèɕóhè(ꜜ)/
- Benson (1964:xxiv–xxv) によると孤立形の声調パターンは最も低い音節を1とすると「2、2かつ下降、1」で、前に nĩ を置いて Nĩ gĩcũhĩ.「輪である。」と言う場合は nĩ を含めて「2、2、2かつ下降、1」、前に ti を置いて Ti gĩcũhĩ.「輪ではない。」と言う場合は ti を含めて「2、2、2かつ下降、1」となる。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス9」で、他に同クラスの2音節語幹語には、njũi、biya などがある[1]。
- 〔キアンブ方言〕湯川 (1981, 1985) では mũgogo(複数: mĩgogo)、mũberethi、mũthamaki、thabina、njogoo、Mũthũngũ、mũthanga、rĩithori(複数: maithori)、mũcemanio、kĩgokora、ndagitari と同じ「高低I型」アクセントの名詞と分類されている[2][3]。
- 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:192,197,200,202) によると孤立形は [ɣèɕóhè] で、後ろに gĩakwa〈私の〉が続く場合も [ɣèɕóhè ɣèàkóá] もしくは [ɣèɕóhè ɣéákóá] であるが、前に nĩ がある場合は [né ɣéɕòhè]、前に ti がある場合も [tí ɣéɕòhè] で、前に kũhe(動詞〈与える〉の不定形)がくる場合には [kòhɛ̀ ɣéɕòhè]、前に gũthika(動詞〈埋める〉の不定形)がくる場合には [ɣòðìká ɣèɕóhè] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[3]。
名詞
[編集]脚注
[編集]- ↑ Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
- ↑ 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
- ↑ 3.0 3.1 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.