mũndũ

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キクユ語[編集]

語源[編集]

ルワンダ語 umuntuリンガラ語 moto と同源と見ることができる。 Hinde (1904) は英語 man にあたるキクユ語「ジョゴウィニ方言」(Jogowini dialect)の訳語として muundu(複数: andu)を記録している[1]。なお、これに対応するカンバ語mundu(複数: andu)、スワヒリ語mtu(複数: watu)とされている[1]

発音[編集]

  • IPA: /mòndòꜜ/
Armstrong (1940:49,176,183) では moondo の形で見え、孤立形の声調パターンは「中中」であるが、前に が置かれて Nĩ mũndũ.「人である。」と言い切る場合は を含めて「高高中」、前に ti が置かれて Ti mũndũ.「人ではない。」と言い切る場合は ti を含めて「中中中」となるなど前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによって声調の変動が見られる。Armstrong (1940) ではこの名詞を代表例とした hukondigirinjagathirũĩ〈蜘蛛の巣〉などと同じ「moondoクラス」という声調クラスに分類されている[2]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス1」で、他に同クラスの1音節語幹語には mũringo などがある。
  • 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:197) によると孤立形は /ǹ/。ただし、前に がある場合は [né móǹ]、前に ti がある場合は [tí móń][注 1] となるなど前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[4]

名詞[編集]

ndũ クラス1(複数: andũ[5]

  1. 人間

派生語[編集]

名詞:

名詞句:

ことわざ[編集]

関連語[編集]

名詞(単数/複数):

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ti の後ろに現れる場合の実例は示されていないが、湯川 (1985:200) は「低型名詞は, tí のあとでは全体が高くなる」と記述している。

出典[編集]

  1. 1.0 1.1 Hinde, Hildegarde (1904). Vocabularies of the Kamba and Kikuyu languages of East Africa, pp. 38–39. Cambridge: Cambridge University Press.
  2. Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
  3. 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
  4. 4.0 4.1 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
  5. "ndũ" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 300. Oxford: Clarendon Press.