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quod erat demonstrandum

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

ラテン語

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成句

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quod erat dēmōnstrandum複数: quae erant dēmōnstranda)

略号はQED(Q.E.D.)。
  1. 証明終わり。以上証明されるべき内容であった。

語源

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quod(関係代名詞quīの中性単数主格形)「~(という)こと」;(語順通りに訳するなら)「そのことが」
'quod' の内容はこの成句の前に示された文章の内容。具体的には証明したかった事柄。
+ erat(コピュラesseの直説法能動態未完了過去三人称単数形)「過去に~でなくならないままであった」「~でありつづけた」
eratの主語はquod。
+ dēmōnstrandum(動詞dēmōnstrāre「証明する」の動名詞(gerund)対格形)
動名詞は述語的用法で使われると受身の意味のうえに義務、適当などの意味合いをもつ。したがってここでは「証明されるべき」といったような解釈になる。
全体で「証明されるべきことでありつづけたこと」;(語順通りに訳するなら)「そのこと、それは証明されるべきでありつづけたこと」となる。
古典ギリシア語"ὅπερ ἔδει δεῖξαι"をラテン語に翻訳するときの造語。