おべんちゃら

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日本語[編集]

名詞・形容動詞[編集]

おべんちゃら

  1. 口先ばかり巧みに言って実意のないこと、又は、そのような人。
    • おべんちゃらでなしに、私の友人たちは勿論未知の若い人々の間にも、私の心配うらはら立派な生活の生き証拠としての歌を発表する人も、随分とある。(折口信夫 『歌の円寂する時』)
    • 平常から、おべんちゃらな男として、数にも上せなかった彼に、自分の座を横領されたことは、正隆にとって、決して単純な失望には止まらない。(宮本百合子『渋谷家の始祖』)
  2. そのような言葉。
    • そこで金助が、自分が近ごろ見聞いたところの世間話を、薄っぺらな唇でぺらぺらしゃべり出し、嘘八百のおべんちゃらを並べて、とどのつまり、拙(せつ)もこれでかなりの色男でゲス、というような見得(みえ)をきるものだから、(中里介山『大菩薩峠』「めいろの巻」)

類義語[編集]