かねる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

語源[編集]

古典日本語かぬ」(ナ行下二段活用)から。

発音[編集]

動詞[編集]

かねるねる

  1. (他動詞) 一つの物事のみでなく他の物事も含める
    1. 一つの事物が二つ以上の用をなす。
    2. 一人が二つ以上の職務を持つ。兼任する。
    3. かねての形で用いる)以前から。
    4. (古風)一方のみでなく他方のことも考える。気兼ねする。遠慮する。
  2. (他の動詞の連用形に接続し複合動詞として用いる造語成分。助動詞とも見られる。)
    1. ・・・たくない。動作をすることを躊躇する気持を表現する。
      • その時、あの母さんが私の心配しているのを見るに見かねて、日ごろだいじにしていた金をそこへ取り出した。(島崎藤村「分配」)
    2. できない。動作が不可能なことを表現する。
    3. 否定形「かねない」の形で、(非意志的な)作用が起こり得ることを表現し、特にそれを恐れる気持を表現する。

活用[編集]