くま

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日本語[編集]

名詞:熊[編集]

くま

  1. 哺乳類、ネコ目クマ科の動物の総称。

翻訳[編集]

名詞:隈[編集]

くま

  1. 隠れたところ。奥まったところ。
  2. 物陰になるなどして暗いところ。
  3. 色と色、又は、光と影が相接するところ。
  4. 日本画の描写法、ぼかし
  5. 俳優、特に歌舞伎役者や芸妓などが、顔に施すいろどり、くまどり
    • 目の周圍まはりにいろんなをとつたりする遊女の厚化粧は決して此國の誇る趣味ではない。(與謝野晶子『巴里の旅窓より』)〔1914年〕
    • ご存じになりますように、娘道成寺の所作事で、白拍子の鐘入りになりますと、その役者は、蛇体に扮装いたしますためと、顔のをとりますために、すっぽんから、奈落へ抜けまして、半四郎のような名代役者でございますれば、四五人もの後見の手をかりて、どりをしたり、変化のこしらえをしたりするのでございます(酒井嘉七 『京鹿子娘道成寺』)〔1937年〕
  6. 睡眠不足や体調が悪いときに、「くまどり」のように目の下が薄黒くなる現象。
    • そんな風の中を時代遅れの防空頭巾を被って訪れて来た客も、頭巾を脱げば師走の顔であった。青白い浮腫むくみがむくみ、あおぐろが周囲に目立つ充血した眼を不安そうにしょぼつかせて、「ちょっと現下の世相を……」語りに来たにしては、妙にソワソワと落ち着きがない。(織田作之助『世相』)〔1946年〕

派生語[編集]


古典日本語[編集]

名詞[編集]

くま

  1. 屈折して入り組んだ処、すみ
    • ももくまの道は来にしを(『万葉集』)
  2. 物陰になるなどして暗いところ。
  3. かど場所
  4. ほとり

派生語[編集]