さえずる

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日本語[編集]

発音[編集]

動詞[編集]

さえずるる】

  1. (自動詞) 小さな鳴く
    • もう明るい光がさして、木の葉が一枚一枚輝いていた。雀の囀る声が急に耳についてきた。(豊島与志雄「人の国」)〔1924年〕[1]
    • お冬さんは店の前を掃いている。籠の小鳥が騒々しいほどさえずる。(岡本綺堂「慈悲心鳥」)〔1920年〕[2]
  2. 人がぺちゃくちゃ小煩く喋る
    • 女の子達がずっとにさえずっている。
  3. 方言の強い人や外国人などが、よく分からない言葉喋る
    • あやしき海人あまどもなどの、き人おはする所とて、集り参りて、聞きも知りたまはぬことどもをさへづりあへるも、いとめづらかなれど、え追ひも払はず。(源氏物語・明石)

活用[編集]

類義語[編集]

関連語[編集]

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  1. 青空文庫(2007年8月22日作成)(底本:「豊島与志雄著作集 第二巻(小説2)」未来社、1965年12月15日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42423_28070.html 2019年9月14日参照。
  2. 青空文庫(2006年5月7日作成)(底本:「蜘蛛の夢」光文社文庫、光文社、1990年4月20日初版1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000082/files/45506_23151.html 2019年9月14日参照。