たるや

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

たるや樽屋

  1. たるつくみせ
  2. たるひとたるつく

類義語[編集]

翻訳[編集]

連語1[編集]

(断定の意味の古語助動詞 たり の連体形 たる +助詞

  1. (副助詞的に)と言えば。
    • ところが、猪八戒の方は怪しいもので、彼の旅行目的たるや至極曖昧模糊としてをり、彼の人生の目的たるや私には分らない。(坂口安吾「私の小説」)
  2. であるか。
    • 如何にして自然に返るべき人の智識果して小智なるや否を知らず、人の善果して狐疑善たるや否を知らず、然れども個人は個人の信ずる所を為し、個人の行くべき所を行くべきに非ずや。(山路愛山「唯心的、凡神的傾向に就て(承前)」)

連語2[編集]

(完了の意味の古語助動詞 たり の連体形 たる +助詞

  1. したか。だったか。
    • さてロセツが何故に浅田を指名して診察を求めたるやというに、診察とは口実のみ、公使はかねて浅田が小栗に信用あるを探知し、治療に託してこれに親しみ、浅田を介して小栗との間に、交通を開き事を謀りたる者にて、流石は外交家の手腕を見るべし。(石河幹明「瘠我慢の説 瘠我慢の説に対する評論について」)