てにをは

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

てにをは/ /

  1. 助詞。その他、助詞に加え助動詞など補助語一般。
    • 私は今は、にへなみ・にふなみ何れにしても、てにをはなる「の」と「いみ」との熟したもので、即、にふのいみ(忌)といふ語であるらしいことを附記して、考証の衣を著せられない、哀れな此小仮説をとぢめねばならぬ。(折口信夫 『稲むらの蔭にて』)
    • 普通に歌はなりけりらんかなけれ抔(など)の如き助辞を以て斡旋せらるるにて名詞の少きが常なるに、この歌に限りては名詞極めて多く「てにをは」は「の」の字三、「に」の字一、二個の動詞も現在になり(動詞の最(もっとも)短き形)をり候。(正岡子規歌よみに与ふる書』)
  2. 助詞を始め補助語の使用法、こまかな言葉遣い
    • 使用局面により、積極的な用法と消極的な用法がある。
    1. 積極的意味合い。日本語のニュアンスを伝えるため、正確に表現すること。
    2. 消極的意味合い。文書の本質に関わらず、言葉の端々をことごとしく言うこと。
  3. (比喩的)基本的な事項
  4. (比喩的)枝葉末節

語源[編集]

  • 代表的な助詞「て(=)」「」「」「」を列挙したもの。漢文訓読のため、漢字の四隅につけられたヲコト点を左下から右回りに読んだもの。