ひねる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞:捻[編集]

ひねるる、る、る】

  1. 自動詞
    1. わざと通常と異なる風体をする、一風変わったことをする。特別な趣向を加える。
      • はじめは、此書き物の脇役になる滋賀津彦に絡んだ部分が、日本の「死者の書」見たやうなところがあるので、これへ、聯想を誘ふ為に、「穆天子伝」の一部を書き出しに添へて出した。さうして表題を少しひねつてつけて見た。(折口信夫 『山越しの阿弥陀像の画因』)
  2. 他動詞
    1. 指先に挟んでねじ回す、つまんで曲げめぐらす。
      • 楊枝入は錦かなんかの、素的に綺麗なものなさうだ。それを帶の間から引張り出して、二本指で、一寸ちょいと隅の所を捻ねると、楊枝入の口へ楊枝が扇形に頭を並べて出すんださうだ。其楊枝が君、普通あたりまへの奴より二倍位長いさうだぜ。』(石川啄木 『漂泊』)
    2. 身体の一部を曲げめぐらす、曲げるねじる
    3. 圧倒した力で余裕をもって勝つ。
      • 苦しい負け将棋のあと二対二にもちこんだユルミ、年相応のウヌボレの結果である。この軽卒な思いあがりによって、つづく二局を木村ひねられてしまったのである。(坂口安吾 『九段』)
    4. 考え工夫する、考案する。俳句などを作る。
    5. 金を紙に包んで渡す。

活用[編集]


派生語[編集]

成句[編集]

翻訳[編集]

語義2-1

動詞:陳[編集]

ひねるねる】

  1. 年を経て古びる。
    • かし大きく乱立している熔岩の多くには木振きぶりのいいひねた松が生え熔岩そのものも皆紫褐色に十分さびており、それに蘚苔がとざしていて、想像して来たような生々しい赤ちゃけた熔岩では決してなかった。(菊池幽芳 『雲仙岳』)
  2. 大人びるませる

活用[編集]

派生語[編集]