勧善懲悪

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

勸善懲惡 および 劝善惩恶 も参照。

日本語[編集]

名詞[編集]

(かんぜんちょうあく)

  1. 勧め懲らしめること。
    • ここにおいて一国衆人の名代なる者を設け、一般の便不便を謀て政律を立て、勧善懲悪の法、はじめて世に行わる。(福沢諭吉 『中津留別の書』)
  2. 小説やドラマなどで、善人が救われ悪人が懲らしめられる単純な筋立て。
    • 人によっては、銭形平次を、勧善懲悪だと批評する。しかし、この批評はありがたいようで実はありがたくない。勧善懲悪というのは、滝沢馬琴流の忠孝仁義のにおいがするからだ。平次が追及するのは、人間としての善意の有無である。事件の動機に立ち入って、偽善者と不義を罰し、善意の下手人は逃がしてやる。(野村胡堂 『胡堂百話』)

由来[編集]

  • 春秋左氏伝 成公十四年』
    懲惡而勸善,非聖人誰能修之。

翻訳[編集]