出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 指事或いは象形。まとめて一本「丨」にすることから、後にまとめたことが解るよう中央部が膨れた。或いははりの象形で、『』の原字とも(なお、「シン」の音はdhiəɔpのp音がmpを経てm音となったもの)。

金文 甲骨文字 金文

金文 金文 簡帛文字 簡牘文字

小篆

流伝の古文字
西周 春秋時代 戦国時代 説文
(漢)
《六書通》
(明)

意義[編集]

  1. の次の数。倍。
  2. 多数
  3. 十分

日本語[編集]

発音[編集]

  • 音読み
    • 呉音 : ジュウジフ)、ジッ
    • 漢音 : シュウシフ)(表外)
    • 慣用音 :ジュッ
      • 「十」の伝来時の音は[ʑip]と推定され、当時の日本語にない[-p]の音(入声)は「-フ(音は[-ɸu]と推定されている)」と音写されたため、「十」は「ジフ」として受け入れられ、後に「ジュウ」に変化した。一方、入声はk,s,t,h,pといった無声子音が後続するときは促音便化するという性質(例.合[ガフ]→合算[ガッサン])があったため、「十」も促音便は「ジッ」であり「十本」は「ジッポン」、「十間」は「ジッケン」と発音された。近年になり、「ジュウ」の音に引きずられ、促音便は「ジュッ」が広く受け入れられるようになった[1]改定常用漢字表では、備考に「『ジュッ』とも。」と注記されている[2]
        円(じゅうえん)
        個(現代の発音: じゅっこ、伝統的な発音: じっこ)
  • 訓読み

数詞[編集]

  1. の次の数。倍。

翻訳[編集]

熟語[編集]

参考文献[編集]

  1. NHK 放送文化研究所, (2005), NHK ことばのハンドブック, 日本放送出版協会, ISBN 978-4140112182
  2. 常用漢字表(平成22年11月30日内閣告示)(PDF形式)

中国語[編集]

*

数詞[編集]

  1. 10とお

形容詞[編集]

  1. 完全な、トップの。

熟語[編集]


朝鮮語[編集]

*

数詞[編集]

  1. 10

関連語[編集]

熟語[編集]


ベトナム語[編集]

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コード等[編集]

点字[編集]