後塵を拝する

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日本語[編集]

成句[編集]

後塵コウジンハイする

  1. 後続する。
    • かつては封侯をも得たその老将がいまさら若い李陵ごときの後塵を拝するのがなんとしても不愉快だったのである(中島敦 『李陵』)
  2. 先行する者に倣う
    • 岡本太郎の個展の案内が来ました。シュールですね。ピカソの後塵を拝し、しかもそこから東洋の美の新しさをつくり出そうという努力をしているらしく、いかにも頭脳的です。(宮本百合子 『獄中への手紙 一九四一年(昭和十六年)』)
  3. 出し抜かれる。
    • 官服巡査から私服刑事出世してから一年間、若い彼の心は野心に燃えていたけれども生憎事件らしいものに突き当らず、いつも他の刑事の後塵を拝しているような始末なので、やゝ焦り気味だったのが、今度始めて彼の手で嗅ぎ出した、どうやらものになる事件だったので、彼は充分意気込んでいるのだった。(甲賀三郎 『支倉事件』)