支那

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日本語[編集]

固有名詞[編集]

(しな)

  1. 漢字文化圏、特に日本で用いられた、支配王朝を超えた通時的な地域国号を意味する中国古称シナカタカナ表記では、東シナ海南シナ海インドシナ半島は現在でも使用される。

語源[編集]

王朝名の(しん)に由来する古代インドサンスクリット梵語仏教経典中で「チーナ」(ラテン文字表記:Cīna)と表記されたものが、中国に伝わった際に当時の漢民族翻訳漢字音写したことによる。他の音写に「那」「那」。また、「秦の土地」の意の梵語表記である「(チーナ)スターナ」(Cīnasthāna)由来の音写に「震旦」「真丹」「振丹」がある。

ヒンディー語चीन (cīn) も梵語を語源としている。

類義語[編集]

翻訳[編集]

古典ギリシア語Σινάι (Sinái)俗ラテン語Sinaeアラビア語الصين(aʂ-ʂīn) も同じく秦由来で、英語で China などと表記されるヨーロッパ系諸言語もこれらを語源とする。

なお、スラブ語系のロシア語の Кита́й (Kitáj) や英語の Cathay、スペイン語の Catay などは契丹由来の表記とされる。

以下は由来の表記のみ。


中国語[編集]

発音[編集]

固有名詞[編集]

  1. 日本語の語義1に同じ。清朝末まで自称として用いられることもあったが、時々の王朝名を用いることを常例とした。中華民国以降は清末から用いられるようになった「中国」を公式な自称とし、支那を用いることを止めた。

朝鮮語[編集]

固有名詞[編集]

지나

  1. 日本語の語義1に同じ。清朝末まで名称として用いられることもあったが、時々の王朝名を用いることを常例とした。中華民国以降は清末から用いられるようになった「中国」を公式な名称とし、支那を用いることを止めた。

ベトナム語[編集]

名詞[編集]

chi na

  1. 日本語の語義1に同じ。清朝末まで名称として用いられることもあったが、時々の王朝名を用いることを常例とした。中華民国以降は清末から用いられるようになった「中国」を公式な名称とし、支那を用いることを止めた。