敬する

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

動詞[編集]

する (けいする)

  1. (他動詞, 文章語) 敬う尊敬する。
    • 1925年、萩原恭次郎「純情小曲集」[1]
      けれ共、氏に就いて語らうとする者は、この詩集を繙いて、如何に如實なる氏を知る事が出來るであらう。生活者としての氏を識る者は、藝術家としての氏を敬する以上に、惱ましいまでの親和を感ずるであらう。
    • 1954年、柳宗悦「工藝の道 新版」[2]
      利潤は富める個人に帰したのではない。それは協団を富ませ、働く者を貧しさから救った。師匠は弟子を愛し、弟子は師匠を敬した。そこにはよき順次が保たれ、生活は整頓し、価格は支持され、経済は保証せられた。
    • 1954年、下村湖人「現代訳論語」[3]
      上に立つ者が礼を好めば、人民が上を敬しないことはない。上に立つ者が義を好めば、人民が上に服しないことはない。

活用[編集]

けい-する 動詞活用表日本語の活用
サ行変格活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 仮定形 命令形
けい

する する すれ せよ
しろ
各活用形の基礎的な結合例
意味 語形 結合
否定 けいしない 未然形 + ない
否定 けいせず 未然形 +
自発・受身
可能・尊敬
けいされる 未然形 + れる
丁寧 けいします 連用形 + ます
過去・完了・状態 けいした 連用形 +
言い切り けいする 終止形のみ
名詞化 けいすること 連体形 + こと
仮定条件 けいすれば 仮定形 +
命令 けいせよ
けいしろ
命令形のみ

複合語[編集]

[編集]

  1. 青空文庫、2005年6月14日作成、2018年12月3日修正(底本:「萩原朔太郎全集 第二卷」筑摩書房、1976(昭和51)年3月25日初版発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/000725/files/2579_66585.html
  2. 青空文庫、2014年7月25日作成(底本:「工藝の道」講談社学術文庫、講談社、2011(平成23)年7月20日第3刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001520/files/54957_54058.html
  3. 青空文庫、2016年5月1日作成、2021年10月11日修正(底本:「下村湖人全集 第五巻」池田書店、1965(昭和40)年5月15日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001097/files/43785_58836.html