出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 形声。「」+音符「」。
    • かつて「会意形声文字」と解釈する説があったが、根拠のない憶測に基づく誤った分析である。

小篆

説文
(漢)

意義[編集]

  1. ひろいあまねく

日本語[編集]

発音[編集]

接頭辞 [編集]

(はん)

  1. あまねく広く全て渡る
    • 第一次欧州戦争が終りましてから、オーストリアのクーデンホーフがヨーロッパということを唱導しまして、フランスのブリアン、ドイツのストレーゼマンという政治家も、その実現に熱意を見せたのでありますが、とうとうそこまで行かないでウヤムヤになったのです。(石原莞爾「最終戦争論」)〔1940年〕[1]
    • 元来仏教は、キリスト教のごとく、神は一つだという一神論に立っている宗教ではなくて、無量無数の仏陀の存在を主張する、神論に立脚しているのです。(高神覚昇「般若心経講義」)〔1947年〕[2]

語源[編集]

  • 古代ギリシャ語由来の「全て」を意味するpan-の音訳より。

類義語[編集]

熟語[編集]

中国語[編集]

*

動詞[編集]

  1. (色が)す。

熟語[編集]

朝鮮語[編集]

*

接頭辞 [編集]

  1. あまねく広く全て渡る

熟語[編集]

ベトナム語[編集]

*

コード等[編集]

[編集]

  1. 青空文庫(2001年8月29日公開、2012年10月1日修正)(底本:「最終戦争論・戦争史大観」中公文庫、中央公論社、1995年6月10日5版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000230/files/1154_23278.html 2019年3月30日参照。
  2. 青空文庫(2006年9月15日作成、2016年5月10日修正)(底本:「般若心経講義」角川文庫、角川書店、1973年3月30日改版12版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000269/files/1543_24303.html 2019年3月30日参照。