味

漢字

味

• 部首: 口口 + 5 画
• 総画: 8画8
• 筆順 :

字源

• 会意形声。「口」+音符「未」。「未」はこずえを意味し、微妙な違いを表す（藤堂）。新芽の味わい（白川）とも。

意義

1. あじ。あじわい。
2. あじわう。

日本語

発音^(?)

• 音読み
  • 呉音 : ミ
  • 漢音 : ビ
• 訓読み : あじ、あじ-わう

名詞

あじ

1. 舌が食べ物や飲み物などに触れたときに起こる、甘い・辛い・しょっぱい・えぐい・渋い・うまいなどの感覚。
2. 経験によって感得する楽しさ。悦楽。感興。
   • 贅沢の味を覚える。
3. ものごとの持つ深み。表面的には強く現れていないが、対象について知るにつれて分かってくる良さ。含蓄。
4. （囲碁・将棋）手の良し悪しの感覚。
   • 味のよい手、悪い手。
5. （ミ） (仏教) 味覚の対象。六境および十二処のひとつ。味境（みきょう）、味処（みしょ）に同じ（ウィキペディア「三科」、「五位」も参照）。

熟語

• 味な（あじな）
• 味見（あじみ）
• 甘味（あまみ）
• 意味（いみ）
• 美味しい（おいしい）
• 気味（きみ）
• 三味（さみ、さんまい）
• 三味線（しゃみせん）
• 趣味（しゅみ）
• 地味（じみ）
• 不気味（ぶきみ）
• 不味い（まずい）
• 味界（みかい）
• 味覚（みかく）
• 味方（みかた）
• 味境（みきょう）
• 味処（みしょ）
• 味噌（みそ）
• 味噌汁（みそしる）
• 無意味（むいみ）

接尾辞

み

1. （名詞や形容詞などに加えて）そういう状態や程度にあることを示す。接尾辞「み」に対する当て字で、漢語につく場合や飲食物の味（あじ）を表す場合などに「味」表記が用いられることが多い。
   • ともかく、不真面目になっていく。真剣味がなくなっていく。それは争われぬ事実である。（北大路魯山人「伝不習乎」1935年）
   • ことに新潟県の信濃川の支流で小出島の地先を流れる魚野川のあゆは香気といい、脂肪といい、肉のうま味といい、これに匹敵するあゆは全国に数が少い。（佐藤垢石「さしみ」）
2. 飲食物や薬物などの種類をかぞえる助数詞
   • 吉平は、慶童子の捧げている薬籠を取って、八味の神薬を調合せ、「これを朝暮にさしあげてください。かならず十日のうちにお元気になりましょう」と、いって、その日は帰った。（吉川英治「三国志」）

中国語

味 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: wèi (wei4)
    • ウェード式: wei⁴
  • 広東語
    • イェール式: mei6
  • 閩南語
    • POJ: bī
  • 客家語
    • 白話字: mi
  • 呉語
    • ピンイン: mi3, vi3
  • 中古音: *miə̀i

名詞

1. 味^（あじ）
2. 匂（にお）い
3. 味^（あじ）わい、興趣

量詞

1. 漢方薬の種類

熟語

• 五味子

朝鮮語

味 *

• ハングル: 미
• 音訓読み: 맛 미
  • 文化観光部2000年式: mi
  • マッキューン＝ライシャワー式: mi

ベトナム語

味 *

• ローマ字表記
  • Quốc ngữ: vị

コード等

• Unicode
  • 16進：5473
  • 10進：21619
• JIS X 0208(-1978,1983,1990)
  • JIS
    • 16進：4C23
  • Shift JIS
    • 16進：96A1
  • 区点：1面44区3点
• 四角号碼 : 6509₀
• 倉頡入力法 : 口十木 (RJD)