「ひらく」の版間の差分

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*東京アクセント:ヒ↗ラ↘ク
*東京アクセント:ヒ↗ラ↘ク
*京阪アクセント:↗ヒラク
*京阪アクセント:↗ヒラク

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#ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
#ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
#ヒラアク(平明)
#ヒラアク(平明)

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'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
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#[[さかん]]になる。よくなる。
#[[さかん]]になる。よくなる。
##人智が進む。文明にが発展する。
##人智が進む。文明にが発展する。
#《[[いみことば]]》戦闘において、撤退する、退散する。
#《[[いみことば]]》戦闘において、[[撤退]]する、[[退散]]する。
##宴や会合を終了して解散する。[[おひらき]]になる。
##宴や会合を終了して解散する。[[おひらき]]になる。
#(距離、年齢、順位、値段などに)[[へだたり|隔たり]]が生じる。差が大きくなる。
#(距離、年齢、順位、値段などに)[[へだたり|隔たり]]が生じる。差が大きくなる。
===={{conjug}}====
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{{日本語五段活用|ひら|く}}
{{日本語五段活用|ひら|く}}

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'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
'''ひらく'''【[[開]]く・[[拓]]く】
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#*{{rel}}: [[かがみびらき|鏡開き]]
#*{{rel}}: [[かがみびらき|鏡開き]]
#酒を飲み干して杯をからにする。
#酒を飲み干して杯をからにする。
#《数学》ある式またはある数のn乗根を求める。[[開方]]する。
#{{context|mathematics|lang=jpn}}ある式またはある数のn乗根を求める。[[開方]]する。
#《数学》[[括弧]]のついた[[数式]]を、括弧がついていない数式に[[変換]]する。[[展開]]する。
#{{context|mathematics|lang=jpn}}[[括弧]]のついた[[数式]]を、括弧がついていない数式に[[変換]]する。[[展開]]する。
#文章中の[[漢字]]を[[平仮名]]に変更する。
#文章中の[[漢字]]を[[ひらがな|平仮名]]に変更する。
#ものごとを[[はじめる]]。
#ものごとを[[はじめる]]。
##会合を[[開始]]する。[[開会]]する。
##会合を[[開始]]する。[[開会]]する。
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##明らかにする。
##明らかにする。
##解く。排する。
##解く。排する。
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{{inf-ja||カ|五|ひら|く}}
{{日本語段活用|ひら|く}}

==={{ant}}===
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*[[とじる]]
*[[とじる]]
*[[たつ]]
*[[たつ]]

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=={{ojp}}==
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====四段活用====
三拍動詞二類
=====平安時代=====
;ふぃら↗く
=====南北朝時代=====
;ふぃ↘ら↗く
=====室町時代=====
;ふぃ↘らく
=====江戸時代=====
;ひ↘らく
====下二段活用====
四拍動詞二類
=====平安時代=====
;ふぃらく↗る
=====南北朝時代=====
;ふぃら↘く↗る
=====室町時代=====
;ふぃら↘くる
=====江戸時代=====
;ひら↘くる
==={{verb}}===
'''ひらく'''【[[開]]く】
#{{おくりがな2|開|あ|ける|あける}}。{{おくりがな2|広|ひろ|げる|ひろげる}}。
#{{おくりがな2|明|あき|らか|あきらか}}にする。[[解明]]する。
#(いみことば){{おくりがな2|逃|に|げる|にげる}}。[[撤退]]する。[[退散]]する。
#良い[[状態]]にする。[[繁栄]]させる。
{{古典日本語四段活用|ひら|く}}

'''ひらく'''【開く】
#{{おくりがな2|開|あ|く|あく}}。{{おくりがな2|広|ひろ|がる|ひろがる}}。
#(花が){{おくりがな2|咲|さ|く|さく}}。
#{{おくりがな2|始|はじ|まる|はじまる}}。{{おくりがな2|起|お|こる|おこる}}。
#良い状態になる。繁栄する。
{{古典日本語下二段活用|ひら|く}}
===={{desc}}====
*現代日本語: [[#{{jpn}}|ひらく]]、[[ひらける]]


==参考==
==参考==

2020年6月23日 (火) 14:16時点における版

日本語

発音(?)

  • 東京式アクセント:ヒ↗ラ↘ク
  • 京阪式アクセント:↗ヒラク

語源

  1. ヒロアク(広明)、ヒロハレク(広晴来)
  2. ヒラアク(平明)

自動詞

ひらくく・く】

  1. 閉じているもの、かたまっているものなどが、ひろがるのびる
    1. つぼみがほころぶ。花が咲く
      • 花ひらく
  2. はじまる
  3. 晴れる快くなる、さわやかになる。
  4. さかんになる。よくなる。
    1. 人智が進む。文明にが発展する。
  5. いみことば》戦闘において、撤退する、退散する。
    1. 宴や会合を終了して解散する。おひらきになる。
  6. (距離、年齢、順位、値段などに)隔たりが生じる。差が大きくなる。

活用

Lua エラー モジュール:日本語活用表 内、99 行目: 活用タイプと語の形が合っていません。

他動詞

ひらくく・く】

  1. 閉じているもの、かたまっているものなどを、おしあけるときはなつ。取り放す。明ける
    1. 扉や門を通れる状態にする。
      • 正門をひらく
    2. 目口や手足を広げる
      • 腕をめいっぱいにひらく/すべての指をひらくとじゃんけんのぱあの形
    3. 閉鎖した場所を自由に行き来できるようにする。
      • 一般にも門戸をひらく
    4. 他人に心を通わせて交流できるようにする。
      • 心をひらく
    5. 障害を取り除く。導き通させる。流通させる。
      • 血路をひらく
  2. ひろげるのばす
    1. 本などを読むために中身が見える状態にする。
    2. 魚の調理において、背中あるいは腹から包丁を入れて広げる。
  3. いみことば割る砕くなどの婉曲表現。
  4. 酒を飲み干して杯をからにする。
  5. (数学) ある式またはある数のn乗根を求める。開方する。
  6. (数学) 括弧のついた数式を、括弧がついていない数式に変換する。展開する。
  7. 文章中の漢字平仮名に変更する。
  8. ものごとをはじめる
    1. 会合を開始する。開会する。
      • 今から会議をひらく
    2. もよおす。場を設ける開催する。おこなう
      • 懇親会をひらく
    3. 都市、政府、商売、学説などを、新たに興す
    4. 掘り起こす開墾する。開拓する。
      • 森をひらく
    5. 盛んにする。栄えさせる。晴らす。
  9. 解き明かす。
    1. 明らかにする。
    2. 解く。排する。

活用

Lua エラー モジュール:日本語活用表 内、99 行目: 活用タイプと語の形が合っていません。

対義語


古典日本語

発音

四段活用

三拍動詞二類

平安時代
ふぃら↗く
南北朝時代
ふぃ↘ら↗く
室町時代
ふぃ↘らく
江戸時代
ひ↘らく

下二段活用

四拍動詞二類

平安時代
ふぃらく↗る
南北朝時代
ふぃら↘く↗る
室町時代
ふぃら↘くる
江戸時代
ひら↘くる

動詞

ひらくく】

  1. ける。ひろげる。
  2. あきらかにする。解明する。
  3. (いみことば)げる。撤退する。退散する。
  4. 良い状態にする。繁栄させる。
ひら-く 動詞活用表日本語の活用
カ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
ひら

ひらく【開く】

  1. く。ひろがる。
  2. (花が)く。
  3. はじまる。こる。
  4. 良い状態になる。繁栄する。
ひら-く 動詞活用表日本語の活用
カ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
ひら くる くれ けよ

諸言語への影響

参考

  • 初版の定義は 上田万年松井簡治『大日本国語辞典』 金港堂書籍、第4巻、1919年12月18日、紙面553ページ、デジタル229ページ、全国書誌番号:43022818、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 954648/229 より