「省」の版間の差分

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動
削除された内容 追加された内容
iwiki +pl:省
r2.7.1) (ロボットによる 追加: ta:省
143行目: 143行目:
[[mg:省]]
[[mg:省]]
[[pl:省]]
[[pl:省]]
[[ta:省]]
[[zh:省]]
[[zh:省]]

2012年4月27日 (金) 04:54時点における版

漢字

字源

字音一覧
中古音 現代中国語 日本語 朝鮮語 ベトナム語
三十六字母 中古音の四声 広韻 平水韻 普通話 漢音 呉音 朝鮮漢字音 漢越語
A 心母 上声 静韻 梗韻 xĭng セイ (シャウ)
B 審母
(現在生母とされる)
上声 梗韻 shěng (セイ) シャウ
C tỉnh

括弧内は殆ど使われない字音。

意義

(括弧内は『広韻』、外は『平水韻』に従う。一致する場合括弧は記さず。)

A: 上声梗(静)韻

動詞
  1. よくみる
    省察
    「退而其私、」(退きてわたくし(せい)するに、)
    顔回が)引き下がってから(わたしが)彼の私生活をよくみると、『論語』「爲政第二」【二之九】)
    「省」字を「る」と訓読する流儀もある。
  2. かえりみる。振り返る。
    反省」、「自省」、「内省」、「三省さんせい
    「吾日三省吾身」(われ日に三つが身をかへりみる。)
    私は毎日三つのことについて自分自身をふりかえることにしている。『論語』「學而第一」【一之四】)
    新註による解釈。これに対して日本における伝統的な解釈による書き下しについては三省の項目をご覧ください。なお、送りがなは「みる」でも「る」のみでも可い。)
    「瞻己、此理必定。」(彼をて己をかへりみるに、此の理必定なり。)
    他人を見上げて(以上のことを観察したあとで)自分自身を振り返(って観察す)ると、このようなことが(自分にも)必ず起こる(ことに気づいた)。最澄『願文(ぐゎんもん)』)
  3. 訪れる。親の安否を夕方にたずねる。(朝にたずねるのをという。)
    帰省」、「定省

BC: 上声梗韻

B: 動詞
  1. はぶく
    省略
    「約者法令而不煩。」(約は法令はぶきてわづらはしからず。)
    (司令官として五番目に大切な)約とは法令が(細かいことを)省略して煩雑でないことである。『吳子』「論將第四」)
C: 名詞
  1. 律令並びに日本及び朝鮮行政組織法において)仕事を行う国家機関。その名は「~省」と名付けられる。また、省の長官を「」などと呼ぶ(これ以外の呼び方については「」を参照。)。なお、日本及び朝鮮の「省」にあたるものを、中国マレーシアシンガポール韓国及びベトナムでは「」という。
    複合語: 尚書省文部科学省厚生労働省財政省
    蘭省花時錦帳下蘭省(らんしゃう)の花の時錦のとばりもと
    (あなたがたが)尚書省にいて、花が咲き誇るころに錦の帳の下にいる(のに対して)(『白氏文集』「廬山草堂雨夜獨宿」)
  2. 中国、ベトナム並びにマレーシアサバ州及びサラワク州地方の区分け。直轄市城舗直屬中央と呼ばれるものと同等とされる。より上。また、省の長官を「省長」などと呼ぶ(これ以外の呼び方については「省長」を参照。)。(代に「行省」を略してできた呼び名。)
    複合語: 省会省都副省級市城舗直屬省

日本語

発音(?)

名詞

  1. ショウ)(歴史)律令制における行政機関。
    1. 隋唐代の律令制下における行政組織(名目的には清代まで継続)で皇帝に直属し、中書省門下省尚書省が置かれ、尚書省の下には実務機関としての六部がおかれた。
    2. 日本の律令制下における行政組織で太政官の下に八省がおかれた。
  2. ショウ)(政治)内閣制度における行政機関で内閣下にあっては最上位層に属するもの。
  3. ショウ)現代中国の地方行政区分。

熟語

中国語

*

熟語

朝鮮語

*

熟語

ベトナム語

*

コード等