「うとい」の版間の差分

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'''うとい'''【[[疎]]い】
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#[[事情]]を[[しる|知ら]]ない様子。[[無知]]な様子。
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#:政治的実際に'''疎い'''のは事実だったが、植民政策も土着の人間を愛することから始めよ、という自分の考が間違っているとは、どうしても思えなかった。([[w:中島敦|中島敦]]『光と風と夢』)
#:政治的実際に'''疎い'''のは事実だったが、植民政策も土着の人間を愛することから始めよ、という自分の考が間違っているとは、どうしても思えなかった。([[w:中島敦|中島敦]]『光と風と夢』)
#:とかく招かれざる客といふものは、その訪問先の主人の、こんな憎悪感に気附く事はなはだ'''疎い'''ものである。([[w:太宰治|太宰治]]『お伽草紙』)
#:とかく招かれざる客といふものは、その訪問先の主人の、こんな憎悪感に気附く事はなはだ'''疎い'''ものである。([[w:太宰治|太宰治]]『お伽草紙』)
#[[したしい|親しく]]ない様子
#[[したしい|親しく]]ない。[[疎遠]]だ
#[[まれ]]な。起こりづらい。
#[[まれ]]な。起こりづらい。
#:この家も世間どおりに、女部屋は、日あたりに'''疎い'''北の屋にあった。([[w:折口信夫|折口信夫]]『死者の書』)
#:この家も世間どおりに、女部屋は、日あたりに'''疎い'''北の屋にあった。([[w:折口信夫|折口信夫]]『死者の書』)
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===={{rel}}====
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*[[うとましい]]
*[[うとましい]]
*[[うとむ]]
*[[うとんじる]]
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2015年7月29日 (水) 10:34時点における版

日本語

形容詞

うといい】

  1. 事情知らない。無知な様子。
    政治的実際に疎いのは事実だったが、植民政策も土着の人間を愛することから始めよ、という自分の考が間違っているとは、どうしても思えなかった。(中島敦『光と風と夢』)
    とかく招かれざる客といふものは、その訪問先の主人の、こんな憎悪感に気附く事はなはだ疎いものである。(太宰治『お伽草紙』)
  2. 親しくない。疎遠だ。
  3. まれな。起こりづらい。
    この家も世間どおりに、女部屋は、日あたりに疎い北の屋にあった。(折口信夫『死者の書』)

関連語

対義語

翻訳

  • 英語:ignorant(事情を知らない)