感

漢字

感

• 部首: 心心 + 9 画
• 総画: 13画13
• 筆順 :

字源

• 会意形声。「心」＋音符「咸」、「咸」は「戌（←戈+一）」+「口」の会意文字で、武具で脅して口を閉じさせるの意であり、「緘」の原字で、「感」は口を閉ざすほどの心理的に強い衝撃の意（藤堂）。又は、神器に武具をあわせ神威を得るの意（白川）。

意義

1. 自らの意思に関わらず、自然と認識されること。

日本語

発音^(?)

• 音読み
  • 呉音 : コン(コム)(表外)
  • 漢音 : カン(カム)
• 訓読み
  • 常用漢字表内

    常用漢字表内の訓読みはありません。

  • 常用漢字表外

    かま-ける

名詞

1. （カン）物事を見たり聞いたりして心が動くこと。
2. （カン）自らの意思に関わらず、自然と認識されること又はそのような認識。

   この点においてこの映画の創作者ルーバン・マムーリアンは一つの道楽をしてひとりで悦に入っている感がある。（寺田寅彦 『音楽的映画としての「ラヴ・ミ・トゥナイト」』）

動詞

（文語）感ず/（口語）感じる

1. （カン）外界からの刺激を感覚器官を通して知覚する。

   喉の渇きを感じる。

   暑さを感じる。

2. （カン）物事に対して心の中にある感情や気持ちを表す。

   私は電車に乗ると異状な興奮を感ずる。（高村光太郎 『人の首』）

   名人になると全身に鉄を感じる作用がそなわるから、後を見なくても敵の刀の位置がわかるのである。（坂口安吾 『落語・教祖列伝 飛燕流開祖』）

3. （カン）心を深く動かされる。
4. （カン）病気に感染する。
5. （カン）感心して褒める。
6. （カン）前世の行為の報いが現れる。

熟語

• 感化（かんか）
• 感覚（かんかく）
• 感謝（かんしゃ）
• 感心（かんしん）
• 感嘆（かんたん）
• 感動（かんどう）
• 感応（かんのう）
• 感服（かんぷく）
• 感冒（かんぼう）
• 五感（ごかん）
• 雑感（ざっかん）
• 実感（じっかん）
• 所感（しょかん）
• 増感（ぞうかん）
• 第六感（だいろっかん）
• 多感（たかん）
• 鈍感（どんかん）
• 敏感（びんかん）
• 無感（むかん）
• 流感（りゅうかん）
• 霊感（れいかん）

接尾辞

1. （カン）感情。感じ。
   • 達成感。満足感。失望感。

中国語

感 *

• ローマ字表記
  • 普通話
    • ピンイン: gǎn (gan3)
    • ウェード式: kan³
  • 広東語
    • イェール式: gam2
  • 閩南語
    • POJ: kám
  • 客家語
    • 白話字: kám
  • 呉語
    • ピンイン: koe2

朝鮮語

感 *

• ハングル: 감
• 音訓読み: 감동할 감, 찌를 감, 깨달을 감, 느낄 감
  • 文化観光部2000年式: gam
  • マッキューン＝ライシャワー式: kam
  • イェール式: kam

熟語

• 감기 <感氣>

ベトナム語

感 *

• ローマ字表記
  • Quốc ngữ: cảm

動詞

1. 感じる

コード等

• Unicode
  • 16進：611F
  • 10進：24863
• JIS X 0208(-1978,1983,1990)
  • JIS
    • 16進：3436
  • Shift JIS
    • 16進：8AB4
  • 区点：1面20区22点
• 四角号碼 : 5333₀
• 倉頡入力法 : 戈口心 (IRP)

点字

• 漢点字 :
• 六点漢字 :