mũgeni

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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キクユ語[編集]

発音(?)[編集]

  • IPA: /mòɣɛ̀nì(ꜜ)/
Armstrong (1940) では mũndũ を始めとした hukondigirinjagathirũĩ〈蜘蛛の巣〉などと同じ「moondoクラス」という声調クラスに分類されている[1]。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス1」で、他に同クラスの2音節語幹語には gĩtekendakakĩama などがある[2]
  • 〔キアンブ方言〕湯川 (1981, 1985) ともに iningoiburimũndũ(複数は andũ)、inoororũnyarĩrĩmwandĩko などと同じアクセントの型であるとしており、前者では「低I型」、後者では「低型」という呼称が用いられている[3][4]
    • 〔ナイロビ方言〕湯川 (1985:192,196) によると孤立形は [mòɣɛ̀nì]。ただし後ろに wakwa〈私の〉が続く場合は [mòɣɛ̀nì wààkòǎ]、 前に がある場合は [né móɣɛ̀nì]、前に ti がある場合は [tí móɣɛ́ní][注 1] となるなど前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[4]
  • カナ表記例: ムゲニ[5]

名詞[編集]

geni クラス1(複数: ageni

  1. 来訪者
    1. [5][4]
    2. 旅人[5]旅行者
    3. よそ者[5]

ことわざ[編集]

参照[編集]

語義1.2:

脚注[編集]

注釈[編集]

  1. ti の後ろに現れる場合の実例は示されていないが、湯川 (1985:200) は「低型名詞は, tí のあとでは全体が高くなる」と記述している。

出典[編集]

  1. Armstrong, Lilias E. (1940). The Phonetic and Tonal Structure of Kikuyu. Rep. 1967. (Also in 2018 by Routledge).
  2. Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary. Oxford: Clarendon Press.
  3. 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123.
  4. 4.0 4.1 4.2 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.
  5. 5.0 5.1 5.2 5.3 杜, 由木『夜には、夜のけものがあるき 昼には、昼のできごとがゆく』東京図書出版、2015年。 ISBN 978-4-86223-828-3