あまり

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

日本語[編集]

名詞[編集]

あまりり、り】

  1. 余ったもの。あぶれたもの。
    • そうめんのあまりを炒めて食べた。
    • 欠点を補ってあまりあるだけの魅力がある。
    • 察するにあまりある(=推察や想像の範囲を超える)。
  2. (数学) 自然数または整数の範囲内で行う割り算に於いて、割り切れずに残っ剰余
    • 5割る2は2余り1
  3. 程度甚だしいこと。自分予想超えていること。
  4. (「あまり」「あまりに」の形で接続助詞的に)ある事態程度甚だしいため、さらなる事態を引き起こすこと。

発音[編集]

語義1,2,3
語義4

語源[編集]

関連語[編集]

形容動詞[編集]

あまりり、り】

  1. 程度甚だしいさま。自分予想超えているさま。
  2. 様子とても酷いさま。あんまり

発音[編集]

活用[編集]

関連語[編集]

副詞[編集]

あまりり、り】

  1. たくさん超して。
    • 余り寝過ぎる遅刻する。
    • 「どうするも何もない、坊主にするだけだ。坊主にされて今のような立派な男になるには二年ばかり手間が掛るだろう。往生しろと云て、髻を捕えて鋏をガチャ/\云わせると、当人は真面目になって手を合せて拝む。そうすると共謀者中から仲裁人が出て来て、「福澤、余り酷いじゃないか。「何も文句なしじゃないか、坊主になるのは約束だと問答の中に、(福澤諭吉『福翁自伝』)
  2. 後ろ否定伴って予想よりも良くないさま。一般的水準と比べいくぶんおとるさま。さほどでないさま
    • 余り美味しくない。(cf. あまりに/あまりにも 美味しくない。=「とてもまずい」の意)

発音[編集]

関連語[編集]

接尾辞[編集]

あまりり、り】

  1. 数量表す付いて、それより少し多いことを表す
  2. 数詞付いて、後ろ数詞加わることを表す
    • 十日とおか余り三日みっか (13日)
    • 三十年みそとせ余り七年ななとせ (37年)

動詞[編集]

あまり

  1. あまる」の連用形。

沖縄語[編集]

名詞[編集]

あまり

  1. 天女地上りてくること。

類義語[編集]


古典日本語[編集]

名詞[編集]

あまりり】

  1. 余分あまったもの。
  2. 限度すこと。

発音[編集]

三拍名詞四類(?)

副詞[編集]

あまり【余り】

  1. 度を超して。非常に。
  2. (下に打消の語を伴って)たいして。それほど。

接尾辞[編集]

あまり【余り】

  1. (現代語に同じ)〜あまり。