たがる

日本語

助動詞

たがる【稀・古用：度がる】

1. （動詞・助動詞の連用形に付き）何かをしたい様子を見せる。
   • 1930年、野村胡堂「悪魔の顔」

     顔馴染の酒井博士は、相手を無闇に書き度がる新聞記者でないと知って、これだけの事を説明してくれました。

   • 1939年、吉川英治「茶漬三略」

     人々は時の天下様である太閤の氏素姓を知りたがった。羽柴筑前守秀吉あたりから後のことは、誰でも知っていたが、その以前の彼を知りたがった。

   • 1942年、豊島与志雄「市郎の店」

     それでも、市郎がしきりに夜店に出たがりますので、お母さんは、店を預ってるおかみさんと相談して、土曜日と日曜日との晩だけなら――とゆるしてくれました。

用法

普通は、話し手または書き手以外、すなわち自分以外について述べるときに使う。

活用

未然形	連用形	終止形	連体形	仮定形	命令形	活用型
たがら たがろ	たがっ たがり	たがる	たがる	たがれ	○	動詞五段型

語源

助動詞「たい」の語幹「た」 + 接辞尾「がる」