やつ

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日本語[編集]

名詞・谷津[編集]

やつ

  1. 深く非常なだらかで、千葉県北部多く存在する特有地形

名詞・八つ[編集]

やつつ】

  1. 八つ」と同じ

関連語[編集]

名詞・奴[編集]

やつ

  1. (名詞)
    1. 人をぞんざいに扱ったり見下したりしていう。ときに、目下もの親しい気持ちこめていう語
      • 世間のがあんまりのろのろに見えてならねえものだから(中里介山『大菩薩峠 農奴の巻』)
      • 「あいわかったか、予に成り代わって、ふびんなそのふらち者じゅうぶんに取り調べたうえ、ねんごろにいたわって、しかとしかりつけい!」/「心得ました。ご諚どおりしかりつけまするでござります」/「いつもながら小気味のよいやつよのう」(佐々木味津三『右門捕物帖 献上博多人形』)
    2. 物事無作法にいう語
      • 貯えた蜜柑の皮に光沢があって、皮と肉との間に空虚のあるやつは中の肉の乾(ひから)びておることが多い。皮がしなびて皺(しわ)がよっているようなやつは必ず汁が多くて旨い。(正岡子規『くだもの』)
    3. 形式名詞こと」「もの」を砕けていう語
      • 「(略)好きこそ物の上手というやつで、あたり近所に敵がいねえものだから、つい増長して、親爺の隠徳にすっかり泥を塗ってしまいやした」/(中略)「わしも御同様さま、餓鬼の時分から悪知恵が人並に生れ増したところへ、この足のはやいというやつが全く魔物でしてね、これをいい方へつかって、飛脚屋渡世でもして納まっていればいいやつを、世間の奴があんまりのろのろに見えてならねえものだから、この通り、道を踏みはずしてしまいやしたよ」(中里介山『大菩薩峠 農奴の巻』)
    4. などを見下していう語
  2. (代名詞)
    1. 三人称人代名詞で、他人を見下したり、対等以下の者に親しみをこめて用いる

関連語[編集]

成句[編集]

名詞:谷[編集]

やつ

  1. 関東地方用いられ、低湿地