出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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漢字[編集]

字源[編集]

  • 形声。「」+音符「 /*LAP/」。「」「はっぱ」を意味する漢語 /*lap/}を表す字。もと「枼」が{葉}を表す字であったが、草冠を加えた。「枼」は葉のついた樹木の象形文字。『説文解字』では「」+「」と誤って分析されているが、「世」は「枼」の略字である。[字源 1]
  1. 裘錫圭 『文字学概要』 商務印書館、1988年、119頁。
    張世超、孫凌安、金国泰、馬如森 『金文形義通解』 中文出版社、1996年、1467-1468頁。
    季旭昇撰 『説文新証』 芸文印書館、2014年、491頁。

意義[編集]

  1. (植物の)はっぱ
  2. 紙等のうすもの
  3. 時期ころ

語源[編集]

  • シナ・チベット祖語 *lap (葉)。[語源 1]
    • ジンポー語 làp (葉、野菜)、独竜語 lɑp⁵⁵ (葉、枚)[語源 2]、ブナン語 lap (葉)[語源 3]等と同根。レプチャ語 ᰜᰩᰱ lóp 、チベット語 ལོབ་མ​ も同根語と考えられるが、母音交替の要因は説明されていない。
  1. Paul Benedict, Sino-Tibetan: a Conspectus, Cambridge University Press, p. 70.
    James Matisoff, Handbook of Proto-Tibeto-Burman, University of California Press, 2003, p. 342.
    Axel Schuessler, ABC Etymological Dictionary of old chinese, University of Hawaii Press, 2006, p. 562.
  2. Aixin Li, Jinming Li, Jiangling Yang and Ross Perlin, Concise trung–english-chinese dictionary, SIL international, 2016, p. 100.
  3. Manuel Widmer, A descriptive grammar of Bunan, De Gruyter Mouton, 2017, p. 863.

日本語[編集]

発音(?)[編集]

名詞[編集]

  1. 植物構成する主要な器官のひとつ。葉緑体を保持し光合成を行う主要な場であり、一般には緑色薄い構造のもの 。はっぱ

接尾辞[編集]

(よう)

  1. 植物かぞえる助数詞
  2. など、植物の葉と似た、薄く平ら小さなものをかぞえる助数詞

熟語[編集]


中国語[編集]

*

名詞[編集]

人名[編集]

  1. 中国人ののひとつ。百家姓第257位。

熟語[編集]


朝鮮語[編集]

*

人名[編集]

  1. 朝鮮人ののひとつ。

熟語[編集]



ベトナム語[編集]

*

参考[編集]

  • 芳賀剛太郎編、1914年『漢和大辞書』、紙面1837ページ、デジタル970ページ、全国書誌番号:43007289、国立国会図書館デジタルライブラリー pid 936745/970

コード等[編集]


脚注[編集]

  1. 国の都市『葉(現代の河南省葉県)』にちなむ中国人の姓等の音。中国本土では宋代頃以降には「ヨウ(現代音:yè)」音に収斂されたが、日本では19世紀末くらいまでの人には用いる。姓以外でも、仏弟子「摩訶迦葉」などの読みに用いられる。
  2. 古音
  3. ウィキペディア中国語版において『叶县(葉縣)』にふられた音、現地音に近づけたものか。