角を矯めて牛を殺す
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日本語[編集]
成句[編集]
- (ある対象物に対して)手を加え過ぎて、結果的に全体を駄目にしてしまう事のたとえ。
- この点については、今むしろ各方面で云はれすぎるくらゐ云はれてゐることでありますが、その場合に、これをたゞ、生活の合理化とか、科学化とか、さういふ観点からのみ取りあげ、または、消費生活の規正といふ名で、計画的に生活水準を引下げることが、当面の急務といふ風に喧伝されてゐます。もちろん、その何れも、それだけとしては異議のあらう筈はありません。しかしながら、国民の総力を最高度に、しかも、永続的に発揮する態度を備へなければならぬ今日、あまり性急に、ものの一面だけを考へて事を運ぶといふことは、注意しなければならないことであります。つまり、角を矯めて牛を殺すといふ結果に陥りやすい。(岸田國士 『青年の矜りと嗜み ――力としての文化 第四話』)
類義句[編集]
出典[編集]
『玄中記』
- 【白文】矯角殺牛