言質

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

名詞[編集]

げんち、げんしつ)

  1. 約束証拠となる発言
    • ちょ、ちょっと待った! 腹の空いておったときにいったことは、言質にならんぞ。(林不忘「口笛を吹く武士」)〔1932年〕[1]
    • さも誠意らしい言葉の裏に、実は、いっこう相手に要領をつかませず、言質も取られぬように、巧みに、自己をぼかして終るのが、家康のよくやる奥の手なのである。(吉川英治「新書太閤記」)〔1950年-1951年〕[2]

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  1. 青空文庫(2002年12月3日作成、2008年3月28日修正)(底本:「一人三人全集2 時代小説丹下左膳」河出書房新社、1970年4月15日初版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000290/files/1810_7907.html 2020年3月20日参照。
  2. 青空文庫(2016年7月11日作成)(底本:「新書太閤記(十一)」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2007年3月1日第19刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/56762_59547.html 2020年3月20日参照。