起因

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日本語[編集]

異表記・別形[編集]

発音[編集]

名詞[編集]

(きいん)

  1. ある事が起こる原因となること。
    • 恐らく、その時のそういうことが起因で、菅原洋平に無籍者という影の渾名がついたのであろう。(豊島与志雄「自由人」)〔1948年〕[1]
    • 私は労働大臣に少しお聞きいたしたいと思いますが、ドル・ショックを起因としまして、非常に今日不安定な経済情勢下に置かれておりますことは、同様われわれも苦慮しておるところでございます。(鬼木勝利、第67回国会衆議院内閣委員会)〔1971年〕[2]

動詞[編集]

する (きいんする)

  1. (自動詞) ある事によって起こる。
    • ところが、その晩の椿事出来は、この風趣に起因するところが多い。(吉川英治「随筆 新平家」)〔1958年〕[3]
    • 由之が公一を殺すとすれば、殺意は由子に起因していることが想像できる。(坂口安吾「復員殺人事件」)〔1950年〕[4]
  2. (他動詞) 原因となってある事を起こす。引き起こす
    • それは余りにも効率化になじまない点まで効率化にさらされようとしたり、あるいは過度な競争社会がそれを起因しているという言い方もできるのかもしれません。(小川勝也、第159回国会参議院予算委員会)〔2004年〕[5]
    • 近年、マレー半島では急激な都市化及び温暖化による影響が起因していると思われる集中豪雨が多発しているが(内閣府「 平成24年版防災白書 」)〔2012年〕[6]

活用[編集]


中国語[編集]

発音(?)[編集]

  • ピンイン: qǐyīn
  • 注音符号: ㄑㄧˇ ㄧㄣ
  • 閩南語: khí-in

名詞[編集]

 

  1. 起因、原因

動詞[編集]

起 因

  1. 起因する

朝鮮語[編集]

別表記[編集]

名詞[編集]

기인

  1. (日本語に同じ)起因

[編集]

  1. 青空文庫(2010年7月4日作成、2011年4月14日修正)(底本:「豊島与志雄著作集 第四巻(小説IV)」未来社、1965年6月25日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000906/files/42744_39672.html 2020年2月1日参照。
  2. 「第67回国会 衆議院 内閣委員会 第7号 昭和46年11月17日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=106704889X00719711117&spkNum=39&single 2020年2月1日参照。
  3. 青空文庫(2013年5月4日作成)(底本:「随筆 新平家」吉川英治歴史時代文庫、講談社、2009年4月30日第8刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001562/files/52436_50711.html 2020年2月1日参照。
  4. 青空文庫(2016年6月18日作成)(底本:「坂口安吾全集 08」筑摩書房、1998年9月20日初版第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001095/files/43163_59485.html 2020年2月1日参照。
  5. 「第159回国会 参議院 予算委員会 第14号 平成16年3月22日」国会会議録検索システム https://kokkai.ndl.go.jp/#/detail?minId=115915261X01420040322&spkNum=180&single 2020年2月1日参照。
  6. 『平成24年版防災白書 2.二国間協力』(内閣府ホームページ)政府標準利用規約(第2.0版)公開 http://www.bousai.go.jp/kaigirep/hakusho/h24/bousai2012/html/honbun/4b_6s_02_00.htm 2020年2月1日参照。