あざる

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

あさる も参照。

古典日本語[編集]

動詞:戯[編集]

あざるる、る】

  1. ふざけるたわむれる。ざれる。
    かみなかしも、酔ひあきて、いとあやしく、潮海(しほうみ)のほとりにて、あざれあへり《土左(935頃)承平四年一二月二二日》
  2. うちとける。くつろぐ。儀式ばらないでくだける。
    しどけなくうちふくだみ給へる鬢茎(びむくき)、あざれたる袿(うちき)姿にて《源氏 紅葉賀》
  3. しゃれる。風流である。気転がきく。
    返しはつかうまつりけがさじ、あざれたり《枕(10C終)八七》
  4. 好色めいたいをする。
あざ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
あざ るる るれ れよ

あざる【戯る、狂る】

  1. (上代語)みだす。
  2. ふざける。たわむれる。
    たとへば、我身にちがひなどあるとき、そのおりのしゅびを、すこしもかくさず、いちいちあざりていふ類也《評判記・難波物語》
あざ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行四段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
あざ

動詞:鯘[編集]

あざるる、る】

  1. 魚肉くさる。
あざ-る 動詞活用表日本語の活用
ラ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
あざ るる るれ れよ