かざぐるま

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日本語[編集]

名詞[編集]

かざぐるま風車

  1. 羽根車に風を受けて回転し、風力から動力を得るための装置。
    • 風車かざぐるまが見え出した。オランダを思はせるやうな赤煉瓦の古風の建物などもあらはれ出した。(田山録弥「犬」)〔1924年〕[1]
  2. 風によって回る羽根のついた車の玩具。
    • その淋しい路ばたに、風車売かざぐるまうりの荷が一台、忘れられたように置いてあった。ちょうど風の強い曇天だったから、荷にした色紙いろがみの風車が、皆目まぐるしく廻っている。(芥川龍之介「妙な話」)〔1921年〕[2]
    • つめたいかぜに、セルロイドのかざぐるまは、さらさらと、かわいたおとをたてて、まわるのでありました。(小川未明「かざぐるま」)〔1954年〕[3]

翻訳[編集]

語義1

語義2

出典[編集]

  1. 田山録弥 (1924)「犬」, 初出:『婦人公論』, 第九年第九号 中央公論社, 1924(大正13)年8月1日発行, https://www.aozora.gr.jp/cards/000214/files/48827_34782.html 備考:風車が多くあることで有名な国としてオランダがあり、2文目でオランダが言及されているが、この描写の舞台は中国、天津から渤海へそそぐ海河の河口、太沽口と呼ばれる地域である。
  2. 芥川龍之介 (1921)「妙な話」, 初出:『現代』, 大日本雄弁会、1921, https://www.aozora.gr.jp/cards/000879/files/103_15250.html
  3. 小川未明 (1954)「かざぐるま」, 『うずめられた鏡』金の星社, 1954(昭和29)年6月, https://www.aozora.gr.jp/cards/001475/files/51516_67733.html