一張羅

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日本語[編集]

異表記[編集]

名詞[編集]

(いっちょうら)

  1. 持っている衣服の中で最も上等外出着
    • 雨がしよぼしよぼと降つてゐたけれども、真帆子は、一張羅のお召を出し、念入りに化粧をして出かけた。(岸田國士「ある夫婦の歴史」)〔1949年〕[1]
  2. 唯一持っている衣服
    • 「呆れた野郎だ、その絆纏を脱ぎな」「ワッ、この一張羅を剥がれちゃ道中がならねえ、そいつは殺生過ぎるぜ旦那」(野村胡堂「大江戸黄金狂」)〔1939年〕[2]

[編集]

  1. 青空文庫(2011年9月25日作成)(底本:「岸田國士全集15」岩波書店、1991年7月8日発行)https://www.aozora.gr.jp/cards/001154/files/44302_45073.html 2018年12月25日参照。
  2. 青空文庫(2015年6月9日作成)(底本:「野村胡堂伝奇幻想小説集成」作品社、2009年6月30日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001670/files/56093_56919.html 2018年12月25日参照。