日一日

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

副詞[編集]

  1. ひいちにち)日が経つごとに。日が経てば経つほど。
    • 10月に入り、日一日と秋めいてきました。
    • 産業時代といはるる近代の文明は、日一日と都會と田園との間の溝渠を深くして來た。今も深くしてゐる。これからも益々深くするに違ひない。さうして田園にゐる人の都會思慕の情が日一日深くなり、都會に住む者の田園思慕の情も日一日深くなる。 (1910 石川啄木田園の思慕』)
  2. ひいちにち、古:ひひとひ一日中。一日の間中ずっと。
    • だからもし運命が許したら、何小二はこの不断の呻吟の中に、自分の不幸を上天に訴えながら、あのあかがねのような太陽が西の空に傾くまで、日一日馬の上でゆられ通したのに相違ない(1917 芥川龍之介首が落ちた話』)
    • 何事も思ふことなく/日一日(ひいちにち)/汽車のひびきに心まかせぬ(1910 石川啄木一握の砂』)

発音(?)[編集]

普通、「ひぃいちにち」と「ひ」を伸ばす、あるいは「ひ、いちにち」と「ひ」の後に一拍置いて発音する。

関連語[編集]

語義1

語義2

関連語[編集]

語義1