nyanya

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キクユ語[編集]

語源[編集]

スワヒリ語 nyanya の借用[1]

発音(?)[編集]

  • IPA: /ɲaːɲa/
1音節目の a は長母音である[1]
Benson (1964:xxiv–xxv) によると孤立形の声調パターンは最も低い音節を1とすると「2かつ下降、1」であるが、前に を置いて Nĩ nyanya.「トマトである。」と言う場合は を含めて「3、2、1かつ昇」、前に ti を置いて Ti nyanya.「トマトではない。」と言う場合は ti を含めて「2、下降、1」となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによって声調の変動が見られる。Benson (1964) では声調クラスの分類は「クラス10」、2音節語幹で、他に同クラスの語には nyaanya などがある。
  • 〔キアンブ方言〕
  • 〔リムル方言〕湯川 (1981:92) によると孤立形は [ɲáàɲà] であるが、後ろに ĩno〈この〉が続く場合は [ɲàáɲà ènɔ́]、yakwa〈私の〉が続く場合も [ɲàáɲà jáákòà]、後ろに がある場合も [ɲàáɲà né] で、前に がある場合は [né ɲááɲà]、前に ti がある場合は [tì ɲááɲà] となるなど、前後に他の語が存在するか、存在する場合はどのような種類の語であるかによってアクセントの変動が見られる[2]。なお、ti の高さについてはリムル方言と同じくキアンブ方言に属するナイロビ方言を調査した湯川 (1985:199) で高いと訂正されている[3]。湯川 (1981) では mũcuramwerarĩeragĩathĩndirabuubuthanikagogomũbirakĩĩgambakĩĩhindiĩ などと同じ「高低II型」アクセントの名詞と分類されている[2]

名詞[編集]

nyanya クラス9/10(複数: nyanya

  1. トマト(の)。

参照[編集]

脚注[編集]

  1. 1.0 1.1 "nyanya" in Benson, T.G. (1964). Kikuyu-English dictionary, p. 342. Oxford: Clarendon Press.
  2. 2.0 2.1 湯川恭敏 (1981).「キクユ語名詞アクセント試論――リムル方言について――」 『アジア・アフリカ言語文化研究』22, 75-123. 引用エラー: 無効な <ref> タグ; name "yy1981"が異なる内容で複数回定義されています
  3. 湯川恭敏 (1985).「キクユ語名詞アクセント再論」 『アジア・アフリカ言語文化研究』29, 190-231.

スワヒリ語[編集]

名詞[編集]

nyanya (クラス未入力)

  1. トマト(の)。

諸言語への影響[編集]