ている

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日本語[編集]

異表記・別形[編集]

複合助辞[編集]

ている【(稀)てる】

  1. 助詞「」に補助動詞「いる(居る)」が接続したもの。
    1. 動詞の連用形に付いて、動作状態継続持続を表す。
      • 歩いているうちにメロスは、まちの様子を怪しく思った。ひっそりしている(太宰治「走れメロス」)〔1940年〕[1]
      • 私の考察が間違っていないなら、この唯一の根本欲求には人間の万事が含まれている(与謝野晶子「母性偏重を排す」)〔1916年〕[2]
    2. 動詞の連用形に付いて、動作繰り返し習慣を表す。
      • 早春のころに、私はここで、しばらく仕事をしていたことがある。(太宰治「新樹の言葉」)〔1939年〕[3]
      • ふだんの日は八時から午後五時まで、自宅の邸内に設けてある実験室で過すことになっていた。(平林初之輔「人造人間」)〔1928年〕[4]

用法[編集]

類義語[編集]

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  1. 青空文庫(2000年12月4日公開、2011年1月17日修正)(底本:「太宰治全集3」ちくま文庫、筑摩書房、1998年6月15日第2刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/1567_14913.html 2020年4月29日参照。
  2. 青空文庫(2002年5月14日作成、2012年9月16日修正)(底本:「与謝野晶子評論集」岩波文庫、岩波書店、1994年6月6日10刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000885/files/3321_6547.html 2020年4月29日参照。
  3. 青空文庫(1999年11月17日公開、2016年2月1日修正)(底本:「新樹の言葉」新潮文庫、新潮社、1992年11月15日17刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000035/files/2270_34629.html 2020年4月29日参照。
  4. 青空文庫(2002年1月21日公開、2006年4月12日修正)(底本:「世界SF全集 34 日本のSF(短篇集)古典篇」早川書房、1976年7月15日再版)https://www.aozora.gr.jp/cards/000221/files/2411_22551.html 2020年4月29日参照。