なむ

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古典日本語[編集]

動詞[編集]

なむむ、む】

  1. 舌の先で物を触れる。舌の上でとかす。
  2. 酒などを少量ずつ飲む。
  3. 経験する。
  4. 余すことなく及ぶ。
  5. あなどる(「無礼(なめ)」の動詞化)

活用[編集]

な-む 動詞活用表日本語の活用
マ行下二段活用
語幹 未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
むる むれ めよ

助動詞[編集]

なむ

  1. (上代東国方言)推量を表す。だろう。

活用[編集]

終止形接続
未然形 連用形 終止形 連体形 已然形 命令形
なむ なむ なめ

助詞[編集]

なむ

係助詞[編集]

  1. 前の語を強調するときに使う係助詞。句末は連体形に係り結びする。

終助詞[編集]

  1. (上代)願望・期待を表す。してほしい。であってほしい。動詞の未然形につく。

連語[編集]

なむ 完了の助動詞「」の未然形+推量の助動詞「

  1. 実現の推量を表す。きっとしてしまうことだろう。するにちがいない。
  2. 意志を表す。することにしよう。
  3. 可能の推量を表す。することができるだろう。
  4. 適切・当然を表す。するのがよい。するはずだ。
  5. 勧誘を表す。したらどうか。

同音異義語[編集]

なむ