トーク:もどく

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

老人か若者か[編集]

ShikiHでございます。例文のManzoさんの解釈に疑問があります。原文を引用し、議論のための記号を付けて以下に示します。

まして、知らぬこと、したり顔に(A)、おとなしく、もどきぬべくもあらぬ人の(B)いひ聞かするを(C)、「さもあらず」と思ひながら聞き居たる(D)、いとわびし(E。

Manzoさんの解釈はA老人、B若者、C老人、D若者とのことです。しかしこれはちょっと不自然です。つまりその解釈だと老人、若者が交錯します。その解釈ならば、すでにコメントアウトで書きましたが、「まして知らぬこと、したり顔に言ひ聞かするを、おとなしくもどきぬべくもあらぬ人の「さもあらず」と思ひながら聞き居たる、いとわびし。」と言いそうなものです。ここではそんなに交錯せず、もっと自然な解釈ができます。つまりA、B、Cが老人、Dが若者。

「おとなしく、もどきぬべくもあらぬ人」が老人か若者かが問題になりますが、「おとなしく」は年配の人、という意味だろう、つまり老人と考えます。第236段に似た用法があって「上人なほゆかしがりて。おとなしく物知りぬべき顔したる神官を呼びて」にみられます。Manzoさんお示しの<若者が分別ある様子>は徒然草には見当たりません。

そこで現代語訳を変更したいと思います。すなはち「まして知らないことなのに物知り顔をして、相当の年配であってその人を非難することはできない立場の人が言い聞かせるのを、「そうでもなかろう」と聞いているのは、たいそうやりきれない。」としたく思います。ご意見があればお書きください。--ShikiH (トーク) 2013年8月25日 (日) 10:40 (UTC)[返信]

あなたのおっしゃることが正しいように思われます。「おとなしくもどきぬべくもあらぬ」の解釈として自然です。--Manzo (トーク) 2013年8月26日 (月) 13:44 (UTC)[返信]

ShikiHでございます。お答えありがとうございます。本文を変更します。--ShikiH (トーク) 2013年8月26日 (月) 16:08 (UTC)[返信]