急がば回れ

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』
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日本語[編集]

ことわざ[編集]

いそがばまわ

  1. 危なくて短い道よりも安全で長い道を通ったほうが速く着くということから、物事は慌てず着実に進めることが結果としてうまくいくということ。
    • この教え方は、道も長いし、迂遠なようであるが、落ちつく処へ落ち附くとかえって歩みは速やかで、どんどんと捗取るのであります。だから習わる方になってもこの習わり方がかえって近道なので、急がば廻れで、遠国から出て来て、三年の修業というようにあらかた日限を切って自分の仕事を物にしよう、目的を果そうという真剣態度の人には、これがかえって苦しいようだが楽な法で、また廻り遠いようだが近い道であるのでありました。(高村光雲 『幕末維新懐古談 谷中時代の弟子のこと』)

由来[編集]

  • 室町時代後期の連歌師柴屋軒宗長の歌『武士もののふのやばせの舟は早くとも急がば廻れ瀬田の長橋』より。
    琵琶湖を渡って京に上るには、矢橋(やばせ)の港から大津への航路が近道に見えるが、風の影響などを受けて、しばしば、遅れたり危険を伴ったりする。確実に行こうと思うなら、瀬田の唐橋まで南下していくべきである、の意。

類義句[編集]

翻訳[編集]