致仕

日本語

名詞

致 仕（ちし・ちじ）

1. (年を取るなどで)官職を退くこと。転じて退職すること。
   • 父允成が致仕して、家督相続をしてから、（森鴎外『渋江抽斎』）
2. 70歳の異称。

語源

元は、中国の科挙に合格して官職に在る進士（官位を貰える様な高級官僚）の退官を意味。

中国古代王朝（隋）では、科挙に合格し進士となって官職に就いた者が退職する年齢を70歳と定めていたので、無事、数え年70歳を迎え、官位を返上し、俸禄を辞する事を指した。

日本では、唐王朝に習って大宝律令を定めて以降、官僚が数え年70歳以上になると，五位以上の貴族官僚は天皇に退職願いの文書を奉り，六位以下の下級官僚は太政官に申し牒を出して，太政官から奏聞（そうもん）して退官する規定を設け、致仕と称した。70歳に至らず退官する事は、辞官と称し区別された。

関連語

• 類義語: 致事, 致禄, 退官, 辞職, 骸骨を乞う（元々よりの和語）
• 対義語: 任官,進士,仕官
• 更迭(辞めさせられる)とは区別される。
• 野に下る,辞官.引退,隠居,辞任,退役,下野,辞位

翻訳

語意1

• 英語: resignation ^(en)

語意2

• 英語: seventy years of age ^(en)(古希と混同されている。)
• 中国語: 七十岁

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中国語

動詞

致 仕（zhìshì）

1. （文章語）退官する。