いで(接続助詞 動詞又は動詞型活用助動詞に未然形接続)
- (やや古、口語、方言)打消しの意を含んで、後続の叙述につなげる。~しないで。
- 畏れながら、わが殿の大腹中、いのちを一つと誓い参らす臣等として、分らいで如何いたしましょう。(吉川英治 『上杉謙信』)
- 「~いでか」の形で反語表現に用いる。
- 「……でもなおばば、今も、たった今もここを通ったろうが」「誰がじゃ?」「太刀を背中に負おった、眼のするどい若衆だ」「知っていやるのか」「知らいでか、あいつが佐々木小次郎といって、つい先頃、六条の松原で、小っぴどい目にあわされた」(吉川英治 『宮本武蔵 風の巻』)
いで
- 誘い出しの言葉、さあ。
- これから述べる話題を強調する、いやもう、それにしても。