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熱エネルギー

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

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名詞

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エネルギー(ねつエネルギー)

  1. (熱力学) によって伝わるエネルギー。エネルギーとしての「熱」を強調した表現。学術的には「熱」はエネルギーなので「熱」とほぼ同義。
    • 1949年、永井隆「長崎の鐘」[1]
      かかる大変化が瞬間に起こるのだから、もちろん大なる熱エネルギーを生じる。爆心最近距離の物は、黒焦げとなる。たとえば薬学専門部入口の標柱はきれいに爆心に向いていた半面だけ黒焦げになって立っている。
    • 1952年、中谷宇吉郎「温泉2」[2]
      その時あの全山の雪がぜんぶ水力電気であり、この温泉の源たる地熱が、やがては日本の熱エネルギーをまかなってくれるだろうと考えてみるのもちょっと悪くない趣味である。
    • 2015年、田中一生「マイクロ波照射で熱源となるシリカナノ微粒子の開発」[3]
      融点が 100°C 以下の塩として定義されるイオン液体は,高い誘電率を有しつつ分子の運動性が高いことから,マイクロ波を効率良く吸収し熱エネルギーとして放出することが可能である.
    • 2020年、鈴木亮輔「水冷式冷蔵庫における熱電発電」[4]
      本研究ではこの廃熱を熱エネルギーとして水道水に回収して保熱性の良い温水タンクに貯留することを提案する.

翻訳

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  1. 青空文庫、2011年4月29日作成(底本:「長崎の鐘」サンパウロ、2007(平成19)年11月30日初版16刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/000924/files/50659_42787.html
  2. 青空文庫、2016年9月9日作成(底本:「中谷宇吉郎集 第六巻」岩波書店、2001(平成13)年3月5日第1刷)https://www.aozora.gr.jp/cards/001569/files/57282_60195.html
  3. 田中 一生, マイクロ波照射で熱源となるシリカナノ微粒子の開発, ホソカワ粉体工学振興財団年報, 2015, 23 巻, p. 100-104, 公開日 2017/02/03, Online ISSN 2189-4663, https://doi.org/10.14356/hptf.13115 CC BY 2.1JPで公開
  4. 鈴木 亮輔, 水冷式冷蔵庫における熱電発電, 日本熱電学会誌, 2019-2020, 16 巻, 3 号, p. 131-138, 公開日 2022/02/14, Online ISSN 2436-5068, Print ISSN 1349-4279, https://doi.org/10.50972/thermoelectrics.16.3_131 CC BY 4.0で公開