臍を噬む
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日本語
[編集]成句
[編集]臍を噬む(ゆれ:「臍」はしばしばかな表記、「噬む」に代えて「嚙む」;「ほぞを嚙む」など)
- 打つ手がなくなって後悔する。
- なに、別段心配はせんがね、ただ時日が迫っているので、何かまた異変でも生じた時、君が居合せないために、後で臍を嚙むようなことがあってはならぬと、ただそれだけを案じたよ(森田草平 『四十八人目』)
由来
[編集]- 自分の臍を嚙もうと体を折り曲げてもできないことから、「やろうと試みてもできない」ことの比喩で打つ手がなくなること。『春秋左氏伝·莊公六年』中の以下の句より。
- 亡鄧國者、必此人也。若不早圖、後君噬齊(=臍)。其及圖之乎。圖之、此爲時矣。
- 鄧国を滅ぼすのは、必ずこの人であろう。早く手を打っておかないと、後に臍を嚙むことになる。そうなったら、何か手が打てるか。手を打ちなさい、今のうちです。
- 亡鄧國者、必此人也。若不早圖、後君噬齊(=臍)。其及圖之乎。圖之、此爲時矣。