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烟雨

出典: フリー多機能辞典『ウィクショナリー日本語版(Wiktionary)』

日本語

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名詞

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えんう

  1. けむるように降る霧雨
    • 私達は湯をわかして、ゆつくり弁当をつかつた。長尾氏から狐や兎や貉(むじな)の話を聞きながら、たばこをふかしたり、林檎を噛つたりしてゐるうちに、銀鼠色の烟雨(えんう)が、つい入口に近い叢のなかに佗しく咲いた深山竜胆(みやまりんどう)や、多少薄べつたく変形した薄色の薊(あざみ)の花などを掠めて、這ひ寄つて来た。(徳田秋聲『東京新聞』「霧ヶ峰から鷲ヶ峰へ」1934年)
    • 慧宗(ゑそう)が烟雨(エンウ)の図、韋偃(ゐえん)が山水の景にも未だ得ざりし風流也」(太平記24・天龍寺建立事)
    • 白雲峰に重り、烟雨谷を埋んで、山賤(やまがつ)の家処々にちいさく(俳諧・野ざらし紀行)

中国語

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名詞

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 (繁): 煙雨/ (簡): (yānyǔ)

  1. 霧雨